「下手でも大丈夫」な方を選ぶ

技術が進化していくと、腕のある人は「やり甲斐がない」と思うのだろうか。


自動運転などがそうだ。自動で目的地に行く。車が自動駐車する。追突しそうになると、勝手に減速・停止する。運転スキルが高い人ほど、「自分で意のままに動かしたい!」と思うだろう。


美容師が使うパーマ液もそう。今は進化して、根元から毛先までダメージ具合が違っても、1つのパーマ液で簡単に綺麗なカールができる。昔は、根元と毛先のダメージ具合が違う(ハイトーンにして半年経った髪にパーマなど)と、いろいろ工夫して「ダメージ具合の違う髪を綺麗なカールにすること」に喜びを感じていた。


スキルの高い美容師は「簡単なパーマ液は考えないからバカになる!」と思ったりするだろうが、お客さんからすれば、「リスクの少ない方法でかわいい髪型にして」と言いたいだろう。


僕は運転するとすぐ寝むたくなるので、「起きたら目的地に着いている」のは、嬉しい限り。パーマ液も、「考えずに綺麗なカールができる」なら、こんな楽なことはない。と思うタイプである。



「利用者が操作や取り扱い方を誤っても危険が生じない、あるいは、そもそも誤った操作や危険な使い方ができないような構造や仕掛けを設計段階で組み込むこと」を「フールプルーフ」と言うらしい。


つまり「下手でも大丈夫」ということだ。インテリジェントな車から「その状態ではエンジンはかかりませんよ」とダメ出しされるということ。


しかし、進化しても、「目的地の設定を間違えて、起きたら全く違う場所に着いてしまった」とか、「パーマ液が高くてコストがかかる」とか、新たな問題を生み出すこともある。


結局は堂々巡りだなぁ。と思いながら、おはようございます。







0コメント

  • 1000 / 1000

SHIMA BLOG

不動産業、美容室、シェア美容室、再生エネルギー事業

SHIMA のブログ