好きな人フィルター

先日、本屋に行ってきた。入り口付近に「よく売れている本」が置いてある。


目についたのが、「たった3分で〇〇できる」「損をしないための〇〇」みたいな本で、今風のコピーライティングを駆使した、どことなく利益を追求するようなものが多い。


本なんて、読んだからすぐできるものではないし、世の中の見方などを知るものだと個人的には思う。

もちろん、そのような本が悪いわけではない。「人に読んでもらえるような文章の書く難しさ」は、ブログを書いていれば痛いほど解かるし、読んでもらうためのテクニックや、書きたい事を書けない「大人の事情」もあるだろう。


昔、自己啓発系の本をたくさん読んだことがあって、若い頃というのは、理想の自分になりたくて、そういう本を読んだりセミナー行ったりする時期がある。


さっき、「読んでもすぐできない。何も変わらない」と言ったが、これは、ためになるTVや講習を見たり、自己啓発、小説、マンガ、歴史書、哲学書、たくさんの本を読んでも、「世の中の仕組みや、見方が変わる」のであって、「見るコトや読むコトで自分のスキルが向上する」わけではない。という意味だと思って欲しい。


本を読むコト自体は、思考力や人間の質を向上させるのに有効だというのは周知のとおり。意識が高いと呼ばれる人なら、「力をつけるために、見たり読んだりした後に、行動しろよ」と更に追い打ちをかけるだろうが、ここでは、「在り来たりなコトは省く」というスタンスであることを察してね。


そんな自分は本屋に行くと、知らないうちに、いい年のオッサンが楽しそうに生きている、所ジョージの「世田谷ベース」を探している。

先日、尊敬してやまない高校の後輩が本を出版した。中身を見ずに即購入。


ここで重要なのは、別に本やライブや映画が好きなわけではないが、好きな人が書いた本、好きな人のライブやコンサート、好きな人が出演する映画、好きな人が作った料理には、不思議と興味が湧くということ。


人には、「好きな人フィルター」がある。


嫌いな人に「何食べてるの?」と聞かれたら、「私が何食べようが勝手でしょ」と思うが、好きな人に聞かれたら「〇〇さんも食べますかぁ?テヘッ」と言うのが、好きな人フィルターだ。


所さんが好きだから、所さんの番組、趣味を見たくなる。後輩が好きだから、本の中身を見なくても買って読む。


ただし、他人に自分の好きな本や歌や映画や料理を推す時は、自分の「好きな人フィルター」をいったん外してから、説明しないとダメな時もある。


これを自分に当てはめて考えてみると、「志摩さんは技術はないけど、好きだからカットしに来るの」と言われるということだなぁ。と思いながら、おはようございます。





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