スクラップ・アンド・ビルド

昔、ある方が「寿司職人が何年も修行するのはバカ」と言って、最近また別の誰かが同じ事を言っていた。これは経営者目線の発言だと自分は思う。

お客さんと対面し、接客しつつ技術を提供するのと、回転寿司のバイトが手袋やマスクして見えない場所でシャリにネタを乗せて提供するのとは全く違う。極端な例だけど。

技術というのは、理屈じゃなく数え切れない程の反復でしか身に付かないものも沢山ある。そしてその技術を買ってもらうためには、お客さんへの気遣いや、印象の良さを演じれることが必要不可欠。


そういう事を疎かにしてきた職人は、お客さんとの信頼を築くことができないから、信用がなくなり、いつか誰にも仕事をさせてもらえなくなる。当たり前だけど商売を長く続けることはできないという事だ。

確かにお客さん基準の気遣いができる勘のいい人は少ない修行期間で済むだろう。でも、気遣いには個人差があるから、やはり数年の社会経験で身に付けていくものだと思う。美容師は勘のいい人が向いているし、勘を鍛えることもできる。


自分なら、そのような職人さんの寿司を食べたいし、髪をやってもらいたい。そしてそれが解る人間でいたい。


一流職人の行動を標準化し、見本として自分をスクラップ&ビルドしながらこれからも美容師を続けたいなぁ。

と思いながら、おはようございます。

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