へこんでる20代へ

僕は30代だから、単純計算で20代の人達よりも年上ってことになる。今から言う話は「年上だから偉い」ではなくて、先に本を読んだから内容や結末を知っている。という程度で聞いたり、聞き流してね。


必死に本を読んでいる若者に対して「結末はこうだよ」って教えようとする大人はバカだから無視していい。昔の同僚で、推理小説の7ページ目くらいに「犯人はこいつだ!」と赤ペンで線を引いて、ブックオフに売ってた奴がいた。そういうのは面白いんだけど、やっちゃいけないんだ。


20代、30代の半分を無駄に生きてきて解ったことは、先の事なんて解らないということだけ。40代、50代に何が待っているのか想像できないし、不安だ。だって、経験してないことなんだから解るわけないし、先に歩いた事がある人から色々言われても、リアルには解らない。


30代半ばは健康寿命の半分くらいだろうけど、登山中、5合目はよく天気が崩れるから気をつけて。と言われても雨や嵐に遭う。先に行った人も悪天候に遭ったから知っている。だから悪天候に遭う前提でよくて、教えてもらって回避したり、悪天候に遭わない事がいいことってわけではないんだよね。遭って経験して学ぶことの方が遥かに多いし。



僕が若い時にした失敗があるんだけど、それが解消されたよ。って話をするね。


高校生の頃、ハンドボール部だったんだけど、サボったり、茶髪にしたり、バイクで通ったりしてたんだ。簡単に言うと問題児だ。で、顧問の先生によく叱られてた。生徒が不真面目なのは先生のせい。って周りに思われてたんだろうな。申し訳ないという気持ちがずっとあった。そんな先生には迷惑ばかりかけてたんだけど、僕が独立した事をどこかで聞いて、カットしに来てくれた。そして今もカットしに来てくれている。今はお互い投資の話をする仲だ。


お店をオープンする前に、17歳でバイトしていた美容院のオーナーに挨拶をしに行った。カット以外のことまでできるようにしてくれた。そこのオーナーはめちゃくちゃ厳しくて有名で、お客さんの前でも平気で叱る人。高校生の僕は超生意気で、今思えばオーナーは怒って当たり前なんだけど、志摩少年もバカだからオーナーによく噛み付いてたんだ。結果クビになった。ずっとその事を謝りたかったけど、どんどんきっかけを失っていく。でも、「自分の店を持ちました」という報告がきっかけになり、お祝いまでしてくれ、また親交が復活した。とっても嬉しい。


20代に「美容師は技術ありきだけど、お客様との関係やスタッフとの関係は技術じゃないよ」って教えてもらった美容院のオーナーには、僕の勝手な都合で「辞めます」って一方的に言ったのに、泣きながら「頑張れ!」って言ってくれ、その後、僕が手術で入院した時も真っ先に電話してくれたんだけど、後ろめたい気持ちがあり僕は電話に出れなかった。店を辞めてから10年くらいかな。FBがきっかけで、そのオーナーと飲みに行くことになった。10年前と変わらず情熱的で人想いは健在で、楽しい時間を過ごせた。


そういう経験を何度かしてると、若者の凹み具合やビビリ加減に比べて大人は寛容で、大した出来事ではないと思っていることが解った。何度も「やっちまった~。完全にやってもうた~。死ねる」って思う事もあるよ。でも、人生どんな悪天候に遭っても死なないって事も解ったんだ。


だからと言って、他人に対して無神経に振る舞えってわけじゃないんだけど、若い頃にしでかした事って、月日が経てば笑って許してもらえるんだよね。


「俺、昔は悪だったんだぜ自慢」じゃないからな。失敗したことのない優等生からは聞けないだろ!っていうお話だ。






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