地層は横だけじゃなく縦もある
近所の車屋で、店員さんと男性客との会話を横で聞いていた。
男性客は「この車のこの機能を使う場合、どういう動作になるのですか?」と、少し複雑な内容の事を質問していた。
店員さんが少し困った顔をしていると、男性客は「この車に乗った事ありますか?」と言う。店員さんは「あまり乗ったことがないので.....詳しくは,,,,,」と答えた。そして男性客は、残念そうにお店を出た。
こういう事はどんな業種にも当てはまるし、美容師の場合「自分が売っているシャンプーやスタイリング剤を家で使っていない」などという「売る人がその商品を知らない」という事は多々ある。
もちろん、店員さんはすべての車種を熟知するべき!とは思わないし、彼は車屋で働いているけど車には興味がないのかもしれない。仕事は「店舗で車を売ること」それだけだ。
美容師も、自分が普段生活で使わない商品を欲しい人に薦めるためには、自分が毎日使っているかのようにリアルに考えないといけない。だから必要でないモノでも、目についたら「この商品は誰が欲しがるのか」と考えたりする。コンビニやスーパーや服屋や車屋などに行った時、色々考える。
意識があれば、それに興味がある人くらいにはなる。「このスタイリング剤が欲しいです。どんな感じになりますか?」と言われた時に、サッとリアルに伝えれるようにはしておかなければいけない。
まぁ、美容院程度で自社が扱う商品なら全部把握しとけって話なんだけど。笑
僕は大阪出身だから大阪の事はよく知っている。「これ大阪っぽい!」って他府県の人に言われても「実は違いますよ」と言える。大阪は串カツ!と言われても、実は串カツはほとんど食べない。みたいな。
自分が同じモノにしか興味ないと「そうですね!」になる。だから、なるべく色んなモノ、コトを体験するようにしている。
サイゼリアにも星付きのイタリアンにも行くし、民宿にもリッツカールトンにも泊まる。夜行バスにも乗るしグリーン車やビジネスクラスにも乗る。1000円の美容院にも行くし、1万円の美容院にも行く。
「知らない事で起きる偏見」を理解するために、色々行ってみる。
リュック1つで外国に行った人の殆どは「日本の悪い所は~」と同じことをいうから退屈だ。その国を横に切った場合、ある一定の層の人としか関わらないから。
地層のようにね。
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