エア所有
通勤途中に綺麗な花が咲いている。
間近まで近づいてずっと見つめてみる。飽きずに眺めていても綺麗だ。
この時間はとても幸せなんだけど、少し離れてみると鉢が見える。
さらに離れると塀が見える。
そうだ。これは勝手に咲いた花じゃなくて、誰かが土を入れ、種を蒔き、育てた花なんだなと、当たり前のことに気づいた。
人の花壇の花を見ている自分。所有という現実を知り、残酷さを感じる。
友人がネットでゲレンデヴァーゲンを調べていた。そうしているうちに「これは別に買わなくてもいい」って、ネットで見ているうちに、自分が所有している気持ちになって満足だそうだ。
あ、なるほど。「エア所有」だ。
ネットさえあれば、ショッピングや海外にいる気持ちにもなれる。
好きなものは好きだし、自分が「他人を所有物のように支配したがる」のは愛情ではない。
と、思いながら、おはようございます。
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