オクシモロン
いつも何気なく使っている言葉。
言語を専攻してる学生のお客様とヘアスタイルを決めている時に、「重軽い髪型にしようか~」と僕が言ったのが始まり。
重軽い髪型というのは「見た目は重いのに、髪の量感は少ない」といった、矛盾した髪型のことだ。昔に流行ったやつで、今も毛が太くて硬い人が段差の少ない髪型を希望した時に使う。
「しまさん、重たいのに軽い髪型ってオクシモロンですね~」
感のいい人なら「オクシモロン」の意味が解かるだろう。
「対義結合」つまり、「嬉しい悲鳴」「ブサかわいい」「ありがた迷惑」といった、全く正反対の言葉を繋いでつくった言葉だ。実は僕たちも日常でよく使っている。
コピーライティングでは、この矛盾をつかい、より目を引くタイトルをつけたりする。
論理的でない分、言葉の意味を「自分に引き寄せて理解しないといけない」ことになる。
「重たいのに軽い髪型」について、僕は彼に「どんな髪型でどんな効果があるのか」説明し、
「重たいのに軽い髪型」について、彼は僕に「どんな言語でどんな意味があるのか」説明してくれた。
美容師は、いろんな「人」、いろんな「知」と出会える。
お金に換算できないモノがもらえる。
と、いつも会う掃除のおばちゃんに言っといた。
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